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利益よりお客さんがトクすることを重視した江戸時代のアパレルスタートアップ



今日のビズランでは老舗である「高島屋」をビジネスケース式で紹介しました。創業者、飯田新七(いいだ しんしち)になった気持ちでビジネス選択をランニングしながら考える30分。走りながら1828年の京都にタイムスリップ。


飯田新七からの4つのルールを紹介しました。


その一、確実な品を廉価に販売して自他の利益を図るべし。

出どころのはっきりした商品を安く売る。

自分だけではなく、お客さんもとくをする。


その二、正札掛値なし。

決まった価格を表示して交渉しない。


その三、商品の良否については、明白に顧客に告げ、いささかも虚偽あるべからず。

商品のどこが良くて、どこがよくないかを正直に説明する。


その四、顧客の待遇はすべて平等にして、いやしくも貧富貴賎によりて差をつけるべからず。

お客さんは平等に。貧乏とか裕福とかで差別しない。


今ではこれはは普通のルールと感じるかもしれませんが、この頃では全て画期的なやり方だったのです。このケーススタディーで学べるポイントは、高島屋はビジネスの基本となる

利益(Profit)を高めることよりお客さんにフェアに、平等に、お客さんにトクをさせる戦略を取ったことです。


現代で似た戦略を持っているのがAmazonですね。Amazonは本をネットで売るビジネスからスタートしたが、その後アパレル、食品、オムツなども販売するようになりました。利益を高めるより、お客さんにトクをさせる戦略を取ってきました。映画をネットで観れるPrimeビデオやITの基盤であるAWSサービスなどはもっと利益を取ることもできたのに、利益ゼロ、又はロスを出してまでサービスを運営してライバルの登場を削減したのです。


創業者初代飯田新七と二代新七の活躍までを紹介したところでビズランを終えました。令和になった今ですが、もちろん高島屋は全国に支店を持つ立派な百貨店です。でも現代社会ではこの高島屋だけではなく、全ての百貨店がトラブルです。理由を話すと長くなるので詳しくは説明しませんが、これらの百貨店は自社ブランドの商品をほとんど持っていないのが理由の一つだとトレーナーTomoは思います。UNIQLOなどのブランドがある中、高級だとPRADAやルイビトンなどがあり、これらのブランドが集まった場所だとそれは不動産ビジネスであり、バリューチェーンを考えるとアパレルビジネスではないとも言えます。この状況を考えると少しせつない気持ちにもなりますね。


別件ですがライブランナーたちが地元の百貨店を紹介してくれました。


参考に使った本:

江戸商家の家訓に学ぶ 商いの原点

荒田 弘司


参考サイト:

https://www.takashimaya.co.jp/archives/history/index.html


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