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「シンガポールのメルカリ」

​放送日

2018年6月12日 15:00:00

「シンガポールのメルカリ」

フリーマーケットをIT化しよう。

最近の画期的ビジネスアイディアではありません。1995年にeBay社が出てきて、日本ではヤフオク!などができましたね。そんな古いビジネスコンセプトがこの数年間でまたヒートアップしています。

今回はシンガポールのスタートアップ「Carousell」に注目してケーススタティー式でこの会社が抱えているビジネス選択を一緒に考えて行きましょう。

Carousellって何?

「シンガポールのメルカリ」と言われる2012年立ち上げをしたスタートアップ。中古品の売買が可能な消費者間取引(C2C)。2018年5月に楽天やベンチャーキャピタルの「EDBI」などから8500万ドル(約93億円)のシリーズC資金調達した。会社は約500億円の価値があると言われている。CEOであるSiu Rui Quek氏は30歳。

ビジネス単語メモ:

スタートアップの資金調達のよくある順序は「シード」、「シリーズA」「シリーズB」「シリーズC」との順序で、シリーズCとは4回目の資金調達とのことです。約500億円の価値は想定であり、実際の会社価値(バリュエーション)は公開されていません。2018年5月に投資金を出した楽天などが納得した会社価値が現在のバリュエーションです。

Carousell vs メルカリ

違いはなに?

両社、eBayとは違ってWebではなくアプリに力を入れて、スマホで簡単に物を売ることができます。では違いはなんでしょうか?

メルカリと比べて取り扱っている商品が豊富で、マンション、家の掃除サービス、リフォーム、求人など。

そしてAI(アーティフィシャルインテリジェンス)やマシンラーニングの活用に大きな未来を見出しています。例えば売りたいものの写真を撮るとその商品のカテゴリーをおすすめしてきます。



課題:

約93億円の追加資金をゲットできたが、もしあながたがCEOであるSiu Rui Quek氏ならどのように使いますか?

選択

A: 現時点で運営している9カ国でマーケットシェアを拡大

B: 海外進出のペースを急ピッチにして日本やアメリカに上陸する

C: マーケット拡大には使わず、AIやマシンラーニングの開発に使う

現在では9カ国で使われている(2018年6月情報)

Australia
Canada
Hong Kong
Indonesia
Malaysia
Philippines
Singapore
Taiwan
New Zealand

Tech in Asiaによると

Carousell は iPhone 向けの無料ショッピングアプリランキングで

シンガポールでは2位

タイでは139位、

台湾では24位、

ニュージーランドで32位、

オーストラリアで43位、

インドで180位となっている。

シンガポール以外のアジア太平洋地域で Facebook の Marketplace が利用できるのはこの4ヶ国のみだ。

日本上陸するべきか?

オンラインフリーマーケットって一人勝ち?

誰より早くマーケットをゲットする必要があるのか?



FacebookがフリーマーケットサービスMarketplaceをシンガポールでロンチした。



約93億円のシリーズC資金調達する必要はあったのだろうか?



日本の人口 126,748,000

シンガポールの人口 5,607,000

約22倍

​参考サイト:

Why a 26-Year-Old Turned Down $100 Million Offer for His Startup

​楽天も出資「シンガポールのメルカリ」のAIファースト戦略

FacebookのC2C売買プラットフォーム「Marketplace」、シンガポールでローンチ——先行する同業のCarousellに大打撃か

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