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長者番付世界1位のヒミツ

​放送日

2018年9月18日 15:00:00

長者番付世界1位のヒミツ

先週はアマゾンのヒミツを紹介していきましたが、今週はその創業者、そして現在のCEOであるJeff Bezosのヒミツを探ってみましょう。
彼の考え方などを知ることで何か自分でもピックアップできることがあるかもしれません。
見た目は細くて頭が坊主。

フォーブス誌情報
ベゾスの保有資産額は1120億ドル(約11兆9000億円)
日本だと
1位 孫正義(60歳) 2兆2930億: ソフトバンク


履歴
1964年生まれ。
東京オリンピックの年ですね。



質問:
さて、裕福な家族から生まれたでしょうか?



答え:
いいえ。
18歳の父、16歳の母。ヤンママに育てられたのです。
父はまじめに仕事をしなくてすぐに離婚。
運よくとてもいいキューバからの移民者と再婚。
血のつながりのあるお父さんとは完全に縁を切り、
この新しいお父さんと一緒に暮らすことになりました。



学生の頃から優等生。
アメリカの高校では成績1位の人がvaledictorianに表彰されます。
Jeffは見事にvaledictorian。
アメリカの名門大学Princetonに行きます。
大学卒業後は株の電子システムの会社に入るのですがそこでは3年。

その後カギとなる職にめぐり合います。
D. E. Shawという、ウオール街にあるテクノロジー会社に入ります。
今でいうとフィンテックです。
金融会社が求めるハイテク技術を開発するとてもシークレットな会社だったようです。

ここがカギになった理由は上司のShawにインターネットの可能性についてリサーチするように言われたからです。このときにインターネットでなんでも売るビジネスの可能性に気が付きます。

1994年です。
大きな決断をします。
とても報酬がよく、居心地がいい仕事をやめて
本を売るインターネット会社を起業するべきか。
それも年が終わるまで働いていたら高額なボーナスが入る予定になっています。



質問:
皆さんだったらどうしますか?



ここで僕たちも学べるかもしれない考え方をJeffは使います。

“The regret-minimization framework.”
後悔を抑える選択方式。
80歳になったとき、1994年に会社を辞めてボーナスがもらえなかったことなど後悔しない。
でもこのすごいことになると思っているインターネットの波に乗らなかったら後悔する。

こうやってAmazonがスタートしたのです。



ここからはトレーナーTomoがBezosにビジネスリーダーとしての評価をしていきます。


A 素晴らしい
B 良い
C まあまあ
D イマイチ
F 最悪



課題1:
素晴らしいリーダーはいつも冷静を保つべき。



ベゾスの場合:
頻繁に爆発。
名爆発:
“Do I need to go down and get the certificate that says I’m CEO of the company to get you to stop challenging me on this?”
僕がこの会社のCEOと書いてある証明書をもらってこないとお前は僕の言うことを聞けないのか?
“Are you lazy or just incompetent?”
お前は怠け者なのか?それとも無能なのか?

トレーナーTomoの評価は:F



課題2:
リーダーは部下を育てて仕事を任せたら口出ししない。



ベゾスの場合:
キーリーダーは育たない。辞めていくの#2がいない。
Kindleの電子書籍など、すべてハンズオン。
マイクロマネージャー。

トレーナーTomoの評価は:F



課題3:
大事な決断をするとき、リーダーは合意形成(ごういけいせい)をうまくリードする。
コンセンサスとも言いますね。



ベゾスの場合:
会社のほとんどの人が反対する決断を何度もしている。

トレーナーTomoの評価は:F



学べるポイント
トレーナーTomoは本当にベゾスはビジネスリーダーとしての素質がないと言っているのではありません。このような「リーダーはこうであるべき」との考え方を見直す必要があると言っているのです。



結論
トレーナーTomoがピックアップした他のポイント。

6-Pagers, Narratives
アマゾンではスライドショーがNG。
6ページまでの文章を読むことからミーティングが始まる。
New product releases require a mock press release, to start with what the customer would see and work backward.
新商品の提案の場合は未来のプレスリリースを書く。

アマゾンはブラック企業
すべてはお客さんのため。

脳を使うミーティングは朝の10時。
トレーナーTomoも似たような考え方を持っていて、難しい課題の解決法を夜に考えないようにしています。夜はネガティブに考えがちなので、朝の方がポジティブなアイディアが出たりします。


参考:
「ジェフ・ベゾス 果てなき野望」ブラッド・ストーン (著)
http://amzn.asia/d/gtiOMIs

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